価格     ★★★★★★★☆☆☆
希少価値  ★★★★★☆☆☆☆☆
認知度    ★★★★★★★★★★
硬度     ★★★★★★☆☆☆☆

『徳』『神秘的能力』『忍耐』 属する天体『金星』

エメラルドが西洋の代表的な宝石に対し、翡翠は東洋の代表となる宝石。
一般に翡翠と呼ばれる石には硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)と鉱物の種類が違い、古来中国では軟玉と方が好まれていたが、宝石的価値は硬玉の方が格段に上である。
この石は、身につけた者に五徳「仁(仁義)・慎(忍耐)・勇(勇気)・正(正義)・智(知恵)」をもたらし、災いや不幸から身を守って精神力を高め養うとされた。大自然の持つ精神安定効用と同等の効果があるために、感情の起伏が激しい神経質な人や、心身疲労した人のお守りに最適。
また、玉(王の持つべき石という意味)と称されてきたように、他者を支配して人間性を豊かにし自己発展にもつながる効力のある石なので、人の上に立つ地位の人に持ってほしい石である。さらに翡翠は第六感や霊感などを培うパワーも持ち合わせている。
中にはレッド・ジェダイトと呼ばれる赤い翡翠もあり、古来は火を守り家を守る女性(主婦)の石とされている。
翡翠は中国特有の石と思われがちだが、実は日本(新潟・糸魚川地方)でも産出され、中国よりもさらに昔の縄文時代の日本人から神の石として勾玉に用いて重宝されていた。
翡翠の由来は『緑の羽根を持つ鳥という意味』から来ていて、日本でも中国でもカワセミのことを示していた(下の一口メモ参照)
『古事記』『日本書紀』に書かれる神話でも登場する翡翠の勾玉は、死者を再生する呪術にも用いられており、その癒やしのパワーは病の治療にも効果的である。
最高級の翡翠は、滑らかな濃い色艶のあるビルマ産で琅?と呼ばれている。

◆一口メモ◆

◇勾玉の謎◇

縄文時代、翡翠を加工して勾玉のお守りとしていたが、翡翠の硬度はほぼ7と水晶と同等であり、どのように翡翠に穴を空けたが謎とされている。有力な説に「竹で翡翠に穴を空けた」というのがある。
長門原寺地遺跡で発見されたものから推察すると、古代翡翠職人は砂岩の砥石と石英が含まれた砂を加えながら少しずつ磨き、先を鋭く削った竹でその砂をふりかけながら錐揉みをしたと見られている。
勾玉の形の由来自体も正確なことは分かっていない。現在は「獣の牙」「月神の象徴」「胎児」「神の宿る腎臓」などが元ではないかと考えられている。

◇青と緑◇

昔の人がよく「青々としげる葉」など青を緑と表現することがある。これは古代の日本では青色と緑色を区別していなかったことの名残なのである。そのため翡翠(カワセミ)の羽根は青であるのに翠(緑)と表現している。
日本で青と緑を区別し始めたのは『万葉集』の時代からであった。
天空(宇宙)を示す青と自然(生命)を示す緑と同化していた古代では、翡翠の翠が神的な力を示すように考えられていたのは当然のことなのである。

翡翠(ヒスイ)


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